バランガイ選挙の日
5月14日は、バランガイ選挙の日でした。
バランガイとは、フィリピンで最小の地方行政組織で、
日本語で言うと◯◯地区、◯◯村、もっと言うと「町内会」のようなものです。
そのバランガイの役員たちとキャプテンを決める選挙。
投票日は大統領令で特別休日になり、
外を歩けば選挙のポスターがバシバシ貼られ、
学校にも何度か候補者のチラシを持って訪ねて来る人もいました。
選挙権のない私には関係ないイベントではありますが、
先生たちが皆「その日は投票に行くので休みたい」と言い出したので、関係ないとか言ってられない事態に。。(;´∀`)
実は、クリスマスやホーリーウィークなど大型の祝日を除き、
アクティラボでは祝日も授業を行っています。
授業料を払って勉強に来ている生徒さんと、生活のためお給料を稼ぎたい先生たち、
双方のことを考え、あまり大きくない祝日は祝日と呼ばないことに決めたのです。笑
だから投票日も、特別休日になろうが授業は通常通り行う予定でした。
今回、投票のために授業に出られないと言う先生の多さに驚き、
「投票しないとどうなるの?」と聞いたところ、
「市民の義務だから。」と苦笑いされてしまいました。
愚問でしたね。
日本の投票率の低さに慣れすぎて、投票に行くことが当たり前だという感覚がわかりませんでした。。
さて、本題ですが、
その日は先生たちが投票に行きたいと言うので、
だったらせっかくなので生徒さんも見学に連れて行ってもらうことにしました。
希望する生徒さんを募り、グループに分かれて出発!(*´∀`)
投票所は、その地域の小学校に設置されています。
まずはリストから自分(投票者)の名前をチェック。
教室に入ると、机の上にはファイルが。
この中に候補者の名前が並んで載っていて、そこから投票する人間を選びます。
そして、投票〜(*´∀`)
投票の後は、教室を出る前に 指にインクを付けてもらいます。
「投票済み」のしるしだそう。
イベント会場で押される再入場スタンプみたい。
日本とはいろいろ異なるフィリピンの投票スタイル、おもしろかったです。
でも何よりも、
フィリピン人の政治への関心の高さは見習うべきだと思いました。
今回アクティラボの生徒さんは全員選挙権のある年齢でしたが、
選挙に一度も行ったことがないと言う人、選挙や政治の話題に興味がないと言う人がほとんどでした。
私自身も政治の話題はどうも難しくてニガテです。
フィリピン人の友人からは、
一度でも投票に行かないとIDの手続きなどが難しくなる、という話を聞きました。
投票に行かない人は市民として失格同然ということ?
大統領や市長選挙とちがって、バランガイはずっと身近でお世話になることも多いだろうから、
その役員とキャプテンを自分たちで選ぶのは当然といえば当然ですね。
思えば小学校の学級委員や生徒会長などは、けっこう真剣にみんなで選んだ記憶がありますが、
いつからか政治となると興味を持てなくなってました。
選挙に行っても行かなくても何も変わらない気がする、日本のシステムが悪いんでしょうか。
と、つい誰かのせいにして行動しないのを棚に上げてしまうんですよね(;´∀`)
私も政治について自分の意見を言えるようにもっと勉強します。。。