フィリピンで学校を作ろう 3(バランガイ・クリアランス)
学校設立のつづき。
かなーり間があいてしまい、もうだいぶ記憶が薄れてきてしまっていますが。。
SEC登録手続きが終了したら、次は市役所で営業許可の申請です。
ここからは弁護士さんの助けは無し、
全部自分で手続きを進めますよー!(*´∀`*)
まず市役所に必要書類を問い合わせたところ、
・バランガイ・クリアランス
・SECの証書(全てのページをコピー取る)
・賃貸契約書
この3点を持ってくるように言われました。
まずは管轄のバランガイ・オフィスで
「バランガイ・クリアランス(証明書)」をもらいます。
実はここは自信たっぷり。
なぜなら、学校の物件のオーナーが、バランガイ役員なのです!!
賃貸契約を結ぶ前にも、
学校として使うのでここの住所で営業許可を取れるか?と確認済み。
バランガイ・クリアランスを取るときはひと声かけてね♪なんて言葉ももらっていました。
うまくいく気しかしない!!
というわけで、オーナーさんについてきてもらい、バランガイ・オフィスへ。
クリアランスくださ〜い(*´∀`*)
と軽くお願いする私に、
そこにいたバランガイのおばちゃんが放った一言。。
「居住地域だから、営業許可はおりないと思うよ。
ていうか語学学校ってなに?」
え、(*´∀`*)
そして語学学校とは何をするところなのか?を延々と説明しました。
おもしろいのが、
ここで語学学校と言うとほとんどの人がまずは「フィリピン人が日本語を勉強する場所」を連想するみたいです。
ちがうよ、日本人がフィリピンに来て英語を勉強するんだよー。と言うと、
あら、じゃああなたは英語の先生なのね!!と言われます。
こんな田舎ではフィリピン留学らしい「マンツーマン授業」のスタイルはまだまだ知られていないのか、
学校と聞いてイメージする「広い教室に何十人もの生徒と1人の教師」みたいなものを始めようとしていると誤解されることも多く、
教育委員会に行けとか、設備が整っていないと申請は通らないとか、
どこへ行ってもあれこれ言われました。
それを毎回毎回、わかってもらえるまで説明するという。。(;´∀`)笑
英語の練習になるからいいもんね!
話は戻ってバランガイ・オフィスでは、最終的に
「市役所に行って営業許可を出せるか聞いてきて。
市役所がOKと言うなら、バランガイ・クリアランスを出すから。」
と言われました。
その足でまっすぐ市役所へ。。
何課に行ったらいいのかわからず、人に聞きまくり、
たどり着いた場所は「Permits & License Division」
新規ビジネスの申請はここでお世話になります。
ここで窓口ではなく奥のテーブルに通してもらい、担当の女性に事情を説明。
また語学学校とは何をするところなのか?を時間をかけて語ったものの、
「うーん、でも居住地域でしょ?どうかしらねー」
と雲行きが怪しい。。。
もし営業許可が取れないなら、また物件探しからやり直しになる。
せっかくSECも登録し終わったのに、会社住所を変更しないといけない。
危機感からどんどん説明に力が入り、
大きな学校ではないからどうしてもこの物件でやりたい、日本人生徒が来れば地域の観光促進にもなるはず。。。などとペラペラ喋った結果、
この担当女性が言った言葉。
「バランガイ・オフィスに行ってクリアランスを出せるか聞いてきて。
バランガイ・クリアランスがあれば、営業許可を出すから。」
もう、薄々気付いていましたが、要するに、
バランガイの人間も、市役所の人間も、
この地域で語学学校を設立できるのかどうか、誰一人答えを知らないんです。
(;´Д`)
そしてまたもやバランガイ・オフィスへ逆戻り。。。
この時はバランガイ・キャプテンがいたので、直接話をすることができて、
またまた私のやりたい語学学校について0から説明したあと、
無事に翌日、バランガイ・クリアランスを発行してもらえました!!(*´∀`*)
キャプテンには「市役所がどう言ってるか」なんて話は全くされませんでした。
結局 証明書を発行するのは他の誰でもないキャプテン、全ての決定権は彼にあるわけで、彼が「OK」と言えばそれでいいわけで。
どうやら、書類を発行してもらえるか?許可がおりるかどうか?は
全てその担当者次第なところが大きいようです。
私が学校を設立したエリアはとっても田舎なので、
そもそも外国人自体あまり見ないし、外国人がビジネスを始めることはもっと珍しい。
ここに学校を作ろうとしている日本人女がいればとても目立つので、
とにかく顔を知ってもらってフレンドリーに接していれば、柔軟に対応してくれるんだと思いました。
フィリピンで手続きをスムーズに進める秘訣は 笑顔なのかもしれません。