バコロドで物件探し その6
学校として使う物件どころか 翌日から住む場所も決まっていないまま、
アパートの契約が切れました。
まさかのホームレス?( ;∀;)
1ヶ月かかってやっと見つけた物件が突然ダメになった打撃と、
アテもない中 他の物件を探さないといけない不安。
一体どうしたらいいんだ。。
でも、途方に暮れている時間はない。
とにかく次の仮住まいとして適当なアパートを見つけて即契約、
そして翌日からは、市内を歩いて家を探し始めました。
もう他に方法は思いつきませんでした。
フィリピンは一年中夏です。
毎日30℃を超える中、汗ダラダラ流しながら、とにかく歩く、歩く。
時折「House for Rent」の張り紙がしてある家を見つけますが、
狙いは、張り紙のしてある家を見つけることではなく、たくさんの人と話すこと。
ここでは何をするにも 人とのコネクションが大事だということはわかっていたので、
少し歩いて暑さにバテてきたら、サリサリと呼ばれる駄菓子屋のようなところで、
ジュースを飲みながらそこに集う地元の人に声をかけて情報収集しました。
フィリピン人は基本、コミュニケーション大好き、楽しいこと大好き。
突然 外国人(私)に声をかけられるという非日常な出来事が起きたら、
大喜びで対応してくれます。
そこで痛いほど実感することになった、「フィリピン・ホスピタリティ」
フィリピン人が持つ、おもてなしの心。
「物件を探している」と言う私にたくさんのフィリピン人が、
「知り合いが家を持っているよ」「そういえばあの家が入居者探しているよ」
さらには「ちょっと待って、友達に聞いてみる」とその場で電話をかけてくれる人も。
嫌な顔をする人、適当な対応をする人は、1人もいませんでした。
私がもし日本で、
誰ともわからない外国人に出会って、
「物件を探している」「学校を作りたい」とか言われたら・・・
あっちに不動産屋さんあるよ(*´∀`)
で終わりでしょう。
でもここフィリピンで、
怪しげな外国人女を、親身になって助けようとしてくれる人たちの多いこと。
そして思いました。
もしこのまま物件が見つからなかったり、今後もっと大きな困難にぶち当たった時、
いつか自分の学校を作るという夢をあきらめる日が来るのかもしれない。
でも、こんなにたくさんの人に助けてもらって、優しくしてもらって、
それだけで私の人生ですごく大切なものをもらった気がする。
私、幸せだなぁ。。
もう少し頑張ろう。
もう少し頑張れる。
そうしてひたすらに歩いていた3日目、
サリサリで話しかけたフィリピン人たちの輪の中で、
ひときわ優しいDeanという男性と出会いました。
その日初めて会っただけの私のために、
「物件を探してあげるよ」と言ってくれ、
そして、
翌日には本当に見つけてくれたんです!!
ここで、学校を始めようと決めました。
その家のオーナーさんと、居住用ではなく学校として使いたい旨、お互いの条件を話し合い、
できる限り協力すると言ってもらえ、賃貸契約を交わしました。
前回の失敗と違って オーナーと直接交渉できたことで、
もう自分の中に迷いや不安はなく、全てがスムーズに進んだように思います。(๑´ڡ`๑)
正直、、、最初はこのDeanには警戒していました。
あとでお金を要求されるのかもしれないって。
でもそれは全くの取り越し苦労で、
彼はその後も家の修繕など多岐にわたって協力してくれています。
現在進行形で良いお友達です。
フィリピンに住んで2年が経ち、フィリピン人の悪い部分もたくさん見てきました。
外国人であるがゆえに嫌な思いをすることも多く、
フィリピン人のいい加減さや平気ですぐバレる嘘をつくところ、
うんざりするほど体験しました。
それでも、自分にはないものを持っていて、ハッとさせられることもあって。
悪い人もいるから見極めは必要だけど、
お互い学びながら成長できる関係の人を ずっと大切にしていきたいなぁと思います。
フィリピン人とか日本人とか関係なく、ですが。